【Raspberry Pi】 簡単! モニタレスでの OSインストールとSSH接続

Raspberry PiのWi-Fi機能を使ってPCからSSH接続で遠隔操作を使用としたものの、OSインストールからSSH接続までRaspberry Piと接続するモニター、キーボードが必要となり困っていませんか?

困っている方の例として

  • ノートPCしか持っていなく、モニター、キーボードが無い
  • デスクトップPCに使用しているモニター、キーボードを接続し直すのが面倒
  • モニター、キーボードのインターフェースが合わず、変換コネクタまたはケーブルを購入するのがもったいない

が挙げられます。

昔はSSH接続するまで、モニター、キーボードは必要だったかもしれませんが、今はこれらは必要ないんです!今回の記事ではモニター、キーボードレスでRaspberry PiのOS「Rasbian」をインストール、SSH接続する方法を解説します。

目次

用意したもの

  • Rasberry Pi Zero WH
  • microSDカード 16GB
  • microSDカードリーダー
  • Windows 10 PC
  • USB電源

Rasbian Busterのインストール

以前は、microSDカードをフォーマットして、Rasbianをダウンロードして、イメージファイルをmicroSDカードに書き込むといった方法が主流でした。今はこんなこと必要ありません。Raspberry Pi公式ページにアクセスし、Raspberry Pi Imager for Windowsをダウンロードして実行するだけです。

  1. Raspberry Pi公式ページにアクセス
  2. Raspberry Pi Imager for Windowsをダウンロードして実行
  3. Raspbian Buster with desktop and recommended softwareを選択
  4. WRITEボタンを押す

数分でmicroSDカードにOSイメージが書き込まれます。簡単!。今回、microSDカードは16GBの容量を用意しました。

SSHの有効化

microSDカードを抜き差しするとWindowsにドライブとして認識されます。

SSHを有効化するにはboot直下に「ssh」という空のファイルを作成します。これでmicroSDカードをRaspberry Piに差し込み、電源を投入すれば自動でSSHが有効になります。ファイルは起動時にboot領域から消去されます。

Wi-Fiの設定

モニタが無いので、Raspberry Pi起動と同時に自動でWi-Fiルータにアクセスする必要があります。これもSSH有効化と同様な方法で行うことが出来ます。「wpa_supplicant.conf」というファイルを作成し、以下を入力。ssid、pskは自宅ルータの設定を入力します。このファイルも起動時にboot領域から消去されます。

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 
country=JP 

network={ 
   ssid="ネットワーク名(SSID)" 
   psk="暗号化キー" 
}

Tera Termを使ってPCからSSH接続

microSDをPCから抜き、Raspberry Piに差し込みます。電源を入れ、起動完了するまでしばらく待ちます。

Windowsコマンドプロンプトで

ping raspberrypi.local

と打ち、返答が帰って来ればRaspberry PiがWi-Fiに接続出来ています。

続いてWi-Fi経由でSSH接続です。私は通信にTera Termを用いています。新しい接続でホスト名を「raspberrypi.local」、TCPポートを「22」に設定します。

ログイン画面でユーザ名に「pi」を入力します。パスフレーズはデフォルトで「raspberry」です。

以下のように表示されたらSSH接続完了です。ここまで出来たらTera TermからRaspberry Piを好きなようにコントロール出来ます。

まとめ

このようにRaspberry Piを起動する前に、PCでSSH有効化、Wi-Fi設定を行うことでモニター、キーボードは一切必要無く、Rasbianをインストール可能です。

行ったことは

  • Rasbian Busterのインストール
  • SSHの有効化
  • Wi-Fiの設定
  • Tera Termを使ってPCからSSH接続

です。

ノートPCしか持っていない、デスクトップPCのモニター、キーボードを付け替えするのが面倒、モニター、キーボードのインターフェースが合わず、変換コネクタまたはケーブルを購入するのがもったいないという方は、是非この方法を試してみて下さい。

OSをインストールしたらパスワードの変更、OSアップデートなど必ず初期設定もしなければいけません。Raspberry Pi OS初期設定の記事で解説していますので、是非参考にしてください!

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この記事を書いた人

大学で機械工学を学んだ後、製造業で働く40代の会社員です。
IT系、電気系を学んでこなかった機械系人間が、ゲーム制作、電子工作に奮闘してます。
極力低コストでものづくりを楽しむのがモットー。

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