【Raspberry Pi】OSをインストールしたら最低限行う3つの初期設定

OSインストールとSSH接続の記事で、Raspberry PiのOS「Rasbian」をモニタレスでインストールしました。今回はその続きとして、OSの初期設定を行っていきます。ここまででWi-Fiの設定、IPアドレスの固定は終わっているものとします。行うことは、パスワードの変更、OSアップデート、Swapの停止です。

目次

まず始めにRaspberry PiにSSH接続

Raspberry PiにSSH接続?ターミナル上でコマンド打つって何のこと?

WindowsやMacを普段使い、Linux系のOSに触れたことがない方は、ターミナル上でコマンドを打つこと自体行ったことがないと思います。OSインストールとSSH接続の記事でTeraTermというターミナルソフトを使ってコマンドを打つ解説をしています。まず、そちらを参照してください。

ターミナルソフトを立ち上げ、Raspberry PiにSSH接続できたら、初期設定を始めていきます。

パスワードの変更

パスワードの変更は、セキュリティを確保する上で必要不可欠です。

本来、パスワードはネットワークに繋ぐ前に変更するのが望ましいです。今回はモニタレスでインストールした前提ですので、パスワードはWi-Fi設定→IPアドレス固定後に行っています。

piユーザーのパスワード変更

ターミナル上で以下のコマンドを打ちます。

$ passwd

現在のパスワードと新しいパスワードの入力を求められますので、入力すれば完了です。

rootのパスワード変更

続いてrootのパスワードを変更します。piユーザーからスーパーユーザー(rootユーザー)の権限が必要なコマンドを実行するには、sudoコマンドを使用します。

$ sudo passwd root

新しいパスワードを入力をすれば完了です。

OSアップデート

OSのアプリケーションを最新化します。まず、ソフトウェアの更新がないかを調べるためのアップデートです。

$ sudo apt-get update

次に更新リストを参照にソフトを更新するのがアップグレードです。アップグレードする時間は数分から数十分かかることがあります。

$sudo apt-get upgrade

Swapの停止

Swapとは物理メモリの容量が足りなくなってきた時に、メモリの内容をHDDやSSDに書き出してメモリ不足を補う機能のことです。

Rasberry Piの記憶媒体はHDD、SSDではなくSDカードです。SDカードは他の媒体に比べて耐久性に心配があります。SDカードのデータが飛んでしまうのは支障をきたしますよね。SwapはSDカードの書き換え回数を増やしてしまうので、Raspberry PiではSwapは停止した方がよいと思います。

書き換え耐久性のあるSDカードだから大丈夫、性能優先でSDカードは消耗品前提という方は飛ばして頂いて構いません。

現在の状況を確認するために、下記のコマンドを入力します。

$ free

      total   used    free      shared     buff/cache     available
Mem:  442816  85308   66636     3720       290872         302216
Swap: 102396  512     101884

Swap領域が100MBほど使用されています。Swapを停止するには以下のコマンドを打ちます。

$ sudo swapoff --all

     total  used   free   shared    buff/cache     available
Mem: 442816 85284  66396  3796      291136         302164
Swap: 0     0      0

再起動するとSwapが復活してしまうので、Swap機能をRasbianから削除します。

$ sudo apt-get remove dphys-swapfile

まとめ

OSをインストールしたら最低限行う3つの初期設定を解説しました。

行ったことは

  • パスワードの変更
  • OSアップデート
  • Swapの停止

です。

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この記事を書いた人

大学で機械工学を学んだ後、製造業で働く40代の会社員です。
IT系、電気系を学んでこなかった機械系人間が、ゲーム制作、電子工作に奮闘してます。
極力低コストでものづくりを楽しむのがモットー。

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