動力を伝達するのに欠かせない機械要素の歯車。これを3Dプリンタで製作できたら、ものづくりの幅が更に広がりますよね。
前回の記事では、モジュール0.5mmの歯車を3Dプリンタで製作するために、FreeCADを使って3Dモデルを作成しました。今回はその続きです。
スライサーソフトでプリント条件を設定し、3Dプリンタでプリントする方法について解説していきます。
スライサーソフトはUltimaker Cura、3DプリンタはCreality Ender-3を使用しました。
目次
スライサーソフト Ultimaker Curaでプリント条件の設定
モデリングした歯車のstlファイルをUltimaker Curaで開き、プリント条件を設定していきます。
プリント条件は以下表の通りです。歯車は強度が求められますので、インフィル密度は100%としています。
材料 | PLA |
レイヤー高さ | 0.12mm |
インフィル密度 | 100% |
印刷速度 | 50mm/s |
サポート | 無し |
印刷時間 | 16分 |
使用材料 | 0.7g |
Creality 3D Ender-3で3Dプリント
3DプリンタはCreality 3D Ender-3を使用しました。
▼プリント結果です。
▼歯車の裏側。
モジュール0.5mmの歯形はしっかりと形成され、仕上がりは満足です!
同モジュールの歯車とかみ合わせましたが、機能としては問題なしです。
まとめ
モジュール0.5mmの歯車を3Dプリンタで製作するために、スライサーソフトでプリント条件を設定し、3Dプリンタでプリントする方法について解説しました。
今回のプリント結果から、ホビー向けに使われるモジュール0.5mmの小さな歯車でも、3Dプリンタで製作可能なことが分かりました。
今後は歯車を組み合わせ、ギヤボックスを作っていきたいと思います。