前々から欲しかったM5Stackを遂に買ってしまいました~。
さっそくArduino IDEでコードを書き、ビルドしたのですが、遅い・・・。Hello Worldを表示させるコードを書き込むだけで私のPCで約2分。
これからこの遅さで開発するの?
調べてみたら、Visual Studio Code (VScode)のPlatformIO IDEという拡張機能を使えば、速くなるとのこと。
PlatformIO IDEをインストールして試してみたところ、ビルドから書き込みまでの時間は、約30秒。
劇的にビルド時間が速くなりました!
今回は、VSCodeのPlatformIO IDEのインストール方法とビルドの仕方を解説していきます。
この記事は、こんな人に読んでもらいたいです。
・M5 Stackを購入したけど、ビルドに時間がかかって困っている人
・Arduino IDEに代わる開発環境を探している人
PlatformIO IDEのインストール方法
PlatformIO IDEは組み込み製品のアプリを作成する開発者向けのクロスプラットフォームとのこと。インストールするには、下図のようにVSCodeの拡張機能からPlatformIO IDEを検索し、インストールボタンを押しましょう。

PlatformIOでHello World
プロジェクト作成
下図の通りPIO Homeウィンドウを開いて、New Projectを押します。

Project Wizardが開きますので「Name」にプロジェクト名を、「Board」は「M5Stack Core ESP32」を選んで下さい。Boardの欄に直接打ち込めば検索出来ますよ。「Framework」は始めから「Arduino Framework」が選択されていると思いますので、変更しなくても大丈夫です。プロジェクト保存先を変更するために「Location」のチェックタブを外します。

自分がプロジェクトを保存したい場所を選択して、Finishボタンをクリックします。

プロジェクトファイル一式出来上がります。「src」にソースコードが格納されているのを確認して下さい。デフォルトだと「main.cpp」となっていますので、要有れば名前を変更しましょう。

M5Stackライブラリインストール
M5Stackライブラリをインストールする必要があります。プロジェクトを作成したら、毎回M5Stackライブラリのインストールが必要なようです。PIO HomeウィンドウからLibrariesを選択し、検索欄でM5Stackライブラリを探します。見つかりましたらM5Stackライブラリを選択して下さい。

「Add to Project」を押しましょう。

どのプロジェクトにインストールするか問われますので、インストールしたいプロジェクトを選択し、「Add」ボタンを押します。

これでライブラリのインストール完了です。

Hello Worldを画面に表示させるコード作成
準備が整いましたので、M5StackディスプレイにHello Worldを表示させるコードを記述していきます。

ビルドしM5Stackに書き込み
さあいよいよビルドです。ウィンドウの下にビルドと書き込みボタンがあります。

M5StackをPCに接続し、書き込みボタンを押しましょう。
私のPCでは書き込みまでにかかった時間は27secでした!2回目はビルド済ですので、10sec。
劇的な速さです。
PlatformIO IDEとArduino IDEのビルド時間比較
私のPC環境下でPlatformIO IDEとArduino IDEのビルドから書き込みまでの時間を比較してみました。
回数 | Arduino IDE | Platform IO IDE | 改善率 |
---|---|---|---|
1回目 | 122sec | 27sec | 78% |
2回目 | 101sec | 10sec | 90% |
Arduino IDEより断然速いです。これならM5Stackでの開発がストレスなく楽しめそうです。
Hello World以外でもPlatformIO IDEを使用していますが、今のところ弊害無しです。今後、支障をきたした場合は、報告しようと思います。
まとめ
M5Stackを快適に開発するために、VScodeのPlatformIO IDEインストール方法と使い方について解説しました。
PlatformIO IDEをインストールして試してみたところ、ビルドから書き込みまでが劇的に速くなりました!
これからM5Stackをいじり倒して、記事を書いていこうと思いますので、乞うご期待。
最後までお読み頂きありがとうございました。
私はスイッチサイエンスさん(Amazon)でM5Stackを買いました。
書籍もKindleストアで「みんなのM5 Stack入門」を購入し、読みながら勉強してまーす。